画像の容量を減らす方法は大きく2つあります。1つは画像のピクセル数、つまり解像度を下げる「リサイズ」、もう1つはピクセル数はそのままにデータをより密に圧縮する「圧縮」です。この2つは結果が異なるため、使い分ければ画質をあまり失わずに容量を効果的に減らせます。
仕組みがわかれば、「これだけ減らしたのになぜぼやけるのか」「なぜ十分に小さくならないのか」を理解して直せるようになります。
解像度を下げる(リサイズ)
リサイズは縦横のピクセル数を減らすことです。4000×3000の写真を1600×1200に縮小すると、ピクセル数が大きく減って容量が一気に下がります。画面やWebでは、表示される大きさよりずっと大きい原本がほとんどなので、表示サイズに合わせてリサイズすれば、見た目の画質はそのままで容量だけを減らせます。
ただし、一度減らしたピクセルは元に戻せません。後で大きく印刷する可能性があるなら、原本は別に保存しておきましょう。
圧縮率を上げる
圧縮はピクセル数を保ったままJPGの品質値を下げる方法です。品質を下げるほどファイルは小さくなりますが、下げすぎると色がにじんだり、輪郭にノイズ(アーティファクト)が出たりします。写真はある程度の圧縮に耐えますが、文字やくっきりした線が多い画像は圧縮に弱く、すぐに汚くなります。
実測:横幅を縮めると容量はどれだけ下がるか
リサイズが圧縮より効果的だとはよく言われますが、どれだけ大きいかを数字で見る機会は多くありません。同じ写真をJPG品質80に固定したまま、横幅だけを縮めて測りました。
| 横幅の比率 | ピクセルサイズ | ピクセル数 | ファイルサイズ |
|---|---|---|---|
| 100% | 1600×1067 | 1,707,200 | 269 KB |
| 75% | 1200×800 | 960,000 | 105 KB |
| 50% | 800×534 | 427,200 | 33 KB |
| 25% | 400×267 | 106,800 | 5 KB |
注目すべきは横幅を半分にした行です。ピクセル数は4分の1になるのに対し、ファイルは269 KBから33 KBへとおよそ8.1分の1になりました。ピクセルが減ると隣り合うピクセル同士がより似てくるため、圧縮効率まで一緒に上がるからです。品質スライダーに触れる前にサイズを縮めるべき理由がここにあります。
画質劣化が許される場合とそうでない場合
容量を減らすときは、まず「この劣化が用途に許されるか」を考えましょう。
- 許される場合 — SNSへの投稿、ブログ本文の画像、プレビュー用サムネイル、メール添付
- 注意が必要な場合 — 印刷物、商品写真、文字の多い資料、保存用の原本
- 原本を消さない — 圧縮・リサイズしたファイルとは別に原本を残せば、後で作り直せる
Web用と印刷用は基準が違う
Webは画面のピクセルが基準なので、表示サイズに合えば十分で、読み込み速度のために思い切って減らしても構いません。一方、印刷はドット密度(通常300dpi前後)が基準なので、画面で十分に見えても印刷するとぼやけることがあります。印刷が目的なら、解像度を下げすぎず、圧縮もかけすぎないようにしましょう。
まず目標容量を決める
実際には「何MB以下にしなければならないか」が先に決まっていることが多いものです。添付5MB制限、掲示板2MB制限のように目標容量が決まっているなら、その目標に合わせて圧縮する方法が便利です。Switchingの容量圧縮ツールは目標サイズを指定してその以下に収め、リサイズツールで解像度まで併せて調整できます。すべての処理はブラウザ内で行われ、ファイルがサーバーに送信されることはありません。